カレンダー
    05 ◇ 2017/06 ◇ 07

    - - - - 1 2 3
    4 5 6 7 8 9 10
    11 12 13 14 15 16 17
    18 19 20 21 22 23 24
    25 26 27 28 29 30 -

プロフィール

    魅月

    Author:魅月
    童話内でひっそりひっそり活動してます。
    海溝の奥深く、深海の底の底でこっそり生息しています。
    連盟は密かにヲタ臭くなってたりします。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック

月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 コメント:- トラックバック:- [Edit]  Top Page.△

生き方、死に方

2007年10月26日[14:40:43]
予後治療、終末期医療ってさぁ、何をどうするのが正解なのかって誰が決めるんだろうね。
今クールから始まった医龍2と、夕方の再放送枠で始まった医龍を見ながら、色々考えることが。
半年以上経った今でも、あたしにはよく分かんない。
抗がん剤を投与する度に体力は落ちるだろうから、初回で一番強く入れないとって目一杯でいったのはいいけども、案の定、副作用で一気に体力の落ちたおとん。
何かね、見てるのが辛くてあんまり見舞いに行かなかったんだ。
昔から、ほんとに古いタイプの人で、家に居る時も居ない時も凄く威圧的な人だった。だからあたしは、家が嫌いだったんだけども。
そのおとんがさ、何か、見る影もなくて。
実家に入り浸っていた下のお子は、今でも車で出かけていると「あ、ここ、おじぃじと来たんよ~」とか「おじぃじに、○○に連れてってもらったんで~」とかって色々言う。
お子ら二人揃うともう収集がつかないけども、一人一人だと案外大人しく言うことをきく。なので、お子らが一人だとおとんも結構連れ出してくれてたみたいで。多分、おとんと一番出かけてるのは間違いなく下のお子だと。
そんなおとんが口にした、ささやかで切実な願い。
「あと10年は生きたい」
釣りが好きで、模型作りが好きだったおとんは、同じように工作の好きな上のお子ともよく気があってた。夏休みの宿題とか、お子よりもおとんが楽しんでんだろうってくらいに一緒になってやってて。宿題は1つでいいのに、何故か2つ3つ出来上がってんの。牛乳パックから作ったおみくじなんて、凄く精巧に8角形をとって、ちゃんとアクリル絵の具で彩色してて。
あたしが夜に実家に行くと「これ見てみぃ。巧く出来とるじゃろ」と凄く自慢げに見せたおとん。お子らの夏休みの宿題作るのが目的じゃなかったのかと。お子とわいわい言いながら作る工作が、思いの外楽しかったらしい。
もうちょっと大きくなったら、一緒に釣りに連れてってやるなって言っておきながら、結局一度も行けないままで。
「おじぃじと釣りに行きたかったのにな」
って、ぽつりと漏らしたお子。
仕事で関係のあった社長面子と、よく船釣りに行ってたおとん。
いつもでっかい鯛とかチヌとかメバルとか釣ってきて、捌くの大変だったもんなぁ。昔からおとんの釣ってきた天然の、それもおっきなメバルとかに慣れてたあたしは、結婚して自分で魚とか買うようになってから、メバルの高さにびっくりした。そんなにするのっ?!って。それも、ちっこいのに。
もっとさ、いい方法があったんじゃないのかなぁって。
もっと楽にさせてあげる方法、もっとおとんの望む方法、もっとあたしにできたこと。もっともっと他にあったんじゃないのかなぁって。
何がほんとに、おとんの望むことだったんだろう。
ばあちゃんの時にしてもそうだったんだけどさぁ、おとんにしても、あたしはほんとにちゃんと気持ちに添うように出来てたのかなぁって。
もっと他に、気持ちを汲んであげることが出来たんじゃないのかなぁって。
だめだよなぁ。
何でもっと、人の気持ちを汲んであげられないんだろう。
何でもっと、人の気持ちを推し量れないんだろう。

生きてる以上さぁ、死ぬってこととは絶対に関わらない訳にはいかないじゃん。それは、他人でも当人でも。
でもさ、若い頃って分かんないんだよね、それが。
いつかはみんな死ぬとしてもさ、余りに漠然としすぎててぼんやりとしか見えないって言うか。
けど、違うんだよね、ほんとは。
見えてないだけで、いつでもすぐそこにあるんだよね。
意外にすぐ近くに、簡単にある「死」って現実。
それがちゃんと、実感できる距離にあるかどうかってだけなんだよね。
はっきり見えたところでさぁ、事の大きさに、案外ついてけなかったりするんだけどね。
何か突然、おっきな穴に、とんって突き落とされたような感じって言うか。

てかさぁ、普通の人はCCUなんて知らないよねぇ。ICUは分かるとして。あたしも自分が入るまで知らなかったもん~。
とりあえず、カテ手術が終わった後、先生がCCUに入れてって言うてて一杯だったから空くまでICUでとか言うてるのを聞いて、何だ?それって思いつつ、そのまま運ばれたんだけどな~。
翌日、丁度その日から新しい病棟でCCUも新しくなったとこに移されたんだけどっ。めっさ広くて、めっさ綺麗なとこでした。全個室だしっ。けど、前面はいつでも開閉できるのな。でっかい機材もいつでも出し入れできるように。モニターも部屋に3つついてて、全部テレビとかDVDにも切り替え可能で。優雅にテレビ観賞できますっ。
「見たいテレビある~?」って看護士さんの言葉に、何やってんのか分かんないって答えると、じゃぁ適当につけておくね~って。CCUって、こんなにまったりしてるとこなんですか?ってつい聞いてしまった。
本人凄く安気に構えてたんだけども、後日検査とかで会う先生ごとに、あの日緊急連絡回ってきて、休みだったけど自宅待機でいつでも出られるようにって連絡きてたからねぇって言われた。
助かったあたしと、ダメだったおとん。
それがよかったのかどうか、正直あたしには分かんないけども。
モニターのアラーム聞きながら、もうダメなんかなぁとか、あっけない終わりなんやなぁとかぼんやり思ったり、屋上に出られるようになって一人で流れについてけなくて泣けてきたり。
拡張型に移行することがあるから、って言われて、拡張型って何だよって思いつつ説明聞いてたり。
精一杯生きるって、何だろうね。
あの時死ななかったってのは、まだあたしには死ねない何かがあるんだろうと。
何か遣り残してることがあるんだろうけど、それが何なのか、あたしにはまだ分かんない。
人って、死ぬまでに絶対1つはいい事しなきゃなんないんだって。
ちゃんと1つは、人のためになる事しないとあかんって。
死ねなかったってことは、あたしまだそれ出来てないんだな。
あたしのやらなきゃならないことって、何だろう。
あたしが誰かのために何かできることって、何だろう。
居ないことが、関わらないことが一番なんじゃないんだろうかって思うんだけど。
そんなあたしでも、誰かの役に立つことって、あんのかなぁ。


スポンサーサイト

未分類 コメント:0 トラックバック:0 [Edit]  Top Page.△

コメント一覧
この記事へのコメント◇
○コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
  • スポンサーサイト生き方、死に方のトラックバックURLはこちら
  • http://kizumizu.blog21.fc2.com/tb.php/138-94f1db5b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。